注文住宅を建てるための土地探し。
どんな土地がを選べばよいのか、どんな視点で評価すればいいのか、難しいと感じる方も多いと思います。
今回は、私が実際に土地を評価するときに使っている6つのカテゴリーと2段階の評価ステップをご紹介します。
チェックリストをただ羅列するのではなく、「分類して考える」ことで土地の特徴がつかみやすくなりますよ。
土地を評価する6つの視点
私はいつも、以下の6つの視点から土地を見ています。
実際のチェックリストは50項目に及びますが、それぞれの視点の主な項目を挙げてみます。
| 視点 | 主なチェック項目 |
| 安全性 | 地震の揺れやすさ（地盤）、浸水リスク（ハザードマップなど）、夜道の明るさや防犯性 |
| 利便性 | 最寄り駅までの所要時間や通勤経路、近隣の買い物・病院・学校などの生活施設 |
| 環境 | 用途地域（住居専用地域か商業地域かなど）、日当たり、水はけ、におい・騒音などの気になる要素、注意すべき近隣施設（工場、墓地、パチンコ店など） |
| 経済性 | 土地価格そのもの、土地の特性によって発生する追加工事費（造成・高低差・インフラ接続など） |
| トラブル要因 | 道路との接道状況、境界が明示されているか、ご近所関係 |
| 建てられる建物のイメージ | 建ぺい率・容積率から見た建物のボリューム感、障害物や斜線などの制約、駐車場の配置やアプローチ、建築パートナーからの間取り・建物提案 |
第1段階：候補地の絞り込み（予選）
この段階では、できるだけ多くの土地をチェックして大まかに見ることが大切です。
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公開されている土地情報を網羅的にチェック
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Googleマップやストリートビューで周辺環境もチェック
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現地にも可能な範囲で足を運んでみる（行けるなら行くのがおすすめ）
現地に行くことで、ポータルサイトなどで良く見えた土地が、実際には「違った…」というギャップも経験しておくと、目が養われていきます。
第1段階で候補地は3つ以下まで絞ることをお勧めします。
私がこの段階でするサポートは下記です。
・ポータルサイトを横断検索できるツールを使用して全ての土地情報を共有します。
・各候補地に評価表を作成し、主要なチェック項目と私の所感を記入、整理してお渡し、候補地の絞り込みをサポートします。
第2段階：申し込み・契約に進む土地の現地確認（決勝戦）
次は、第1段階の絞り込みをクリアした、「本命」と思える土地をじっくり調べていくフェーズです。
建築パートナーも含めて現地調査を行いましょう。
✔ 現地で自分の感覚を信じる
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晴れの日だけでなく、雨の日・夜なども見に行ってみる
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日当たり、風通し、湿気、におい、音… 実際に感じることが大切です
✔ 街全体も歩いてみる
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生活圏になるエリアを歩いてみることで「住んだときの実感」が湧いてきます
✔ 建築パートナーと一緒に確認
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その土地に合った間取りや建築プランと工事費用の概算を提案してもらう
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注文住宅であれば、土地の短所の解消方法、長所の活かし方を考えてもらいましょう
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インフラの引込工事や高低差への対応費用なども確認
✔ 宅建士（不動産エージェント）としてのチェック
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接道・境界・越境、ご近所住人などトラブルになりそうな要素をしっかり調査
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問題があれば売主側と調整し、解決を図る
- 条件交渉の準備
最終判断へ
建築パートナー・宅建士（不動産エージェント）・そして施主（あなた）が、
「この土地で家づくりを進めても大丈夫」
と納得できたら、買付証明書を提出して土地の仮押さえへと進みます。
ここでの判断はとてもプレッシャーがかかります。
自分達が今後の暮らしを送る場所を決める場面です。
ここで納得できる選択をするためには、下記の準備を整えておくことが肝心です。
・家づくりの総額予算に自信を持つこと
・家づくりについて考えをまとめ、判断軸を育てておくこと
・土地探しのパートナー、建築パートナーと信頼関係を築いておくこと
まとめ
家づくりを成功させるには、土地探しにもちょっとしたコツが必要です。
まずは、できるだけ多くの土地情報に目を通し、カテゴリごとに分類して大まかに評価してみましょう。
そして、「ここが良さそう」と思える土地に出会ったら、建築パートナーと一緒に現地を確認しながら、建物のプランや予算感をすり合わせていくことが大切です。
先に土地だけを決めてしまい、そのあとで建物の計画を立てようとすると、間取りや仕様、建築会社選びに我慢が必要になることも少なくありません。
本当に家づくりで満足できるための土地を見つけたい方は、お気軽にご相談ください。
あなたにぴったりの土地探しを、しっかりサポートします。