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住まいの選択肢 ― 私が「戸建て」を選ぶ、3つの理由


マイホームを考えるとき、多くの人がまず思い浮かべるのが「マンション」と「戸建て」の二択。

どちらがふさわしいかは、その人の価値観やライフスタイルによって異なります。

私自身、現在はマンションに仮住まいしながら戸建てを建築中ということもあり、両方の暮らしを体験しています。

その上で、やはり「戸建て」に強く惹かれている理由を、あらためて整理してみたいと思います。

マンション生活と戸建ての暮らしの主なメリット


マンション生活の主なメリット

  • 利便性の高い立地: 駅前など、アクセスしやすい場所に多い。
  • 良好な日当たりと眺望: 高層階からの景色や開放感は魅力的。
  • プライバシーの確保: 集合住宅ならではの安心感。
  • 資産価値の安定と売却のしやすさ: 都市部のマンションは比較的安定した資産。
  • 管理組合による維持管理: 共有部分のメンテナンスを任せられる手軽さ。
  • シンプルな家事動線: ワンフロアで生活が完結する効率性。

戸建ての暮らしの主なメリット

  • 自由な住まいづくり: 間取りやデザイン、設備の選択肢が豊富。
  • 自己決定できる維持管理: 必要なタイミングで修繕やリフォームが可能。
  • 庭のある暮らし: 緑や土に触れる生活、家庭菜園なども楽しめる。
  • 生活音への配慮が少ない: 近隣への音の心配が比較的少ない。
  • 敷地内駐車場: 車の出し入れがスムーズで、維持費も抑えられる場合がある。
  • 趣味のスペース: 庭先でアウトドア用品の手入れやDIYなど、多様な使い方ができる。

私が戸建てに強く惹かれる3つの理由

マンション暮らしにも多くの魅力があることは承知していますが、私にとっては何よりも「自由度」と「自然とのつながり」が、戸建てを選ぶ決定的な理由となっています。

1. 暮らし方の自由度

マンションでは、玄関ドアやベランダ、窓枠といった「共用部分」には手を加えることができません。ベランダでの大型プランターの設置、太陽光パネルや蓄電池の設置も規約で制限されることが多く、ペットの飼育や楽器の使用にも制約があるのが一般的です。

 

一方、戸建てであれば、これらの制約は格段に少なくなります。もちろん、周囲への配慮は必要ですが、「どう暮らすか」を自分たちで自由に決められることは、日々の生活における大きな満足感と充実感につながります。

2. メンテナンスの決定権

マンションの修繕や建て替えは、管理組合の合意が必須です。たとえ必要性を感じていても、全体の意向が優先されるため、個人の判断で進めることはできません。特に居住者の高齢化が進むマンションでは、将来的な修繕よりも「今」の負担軽減が重視されるケースも少なくありません。

 

戸建てであれば、自分たちが必要と感じたタイミングで、必要な手入れを自由に行うことができます。住まいを自分たちの手で「育てていく」という感覚は、大きな安心感と愛着を生み出します。

3. 大地とのつながり

現在、戸建て完成までの仮住まいとしてマンションの6階に暮らしています。蚊が来ない、道路からの視線が気にならない、ゴミを収集日前に出せる、共用部の掃除の手間がない、駅やバス停が近いなど、便利な面も多く、「これはこれで悪くない」と感じることもあります。

 

しかし、同時にどこか物足りなさを感じてしまうのも事実です。

たとえ狭くても庭がある暮らしでは、土の中から湧き出す生命力を感じたり、草木の手入れを通じてその反応を観察したり、緑に包まれる安心感を味わったりすることができます。

現在のマンションでの生活では、どこか自然から切り離されているような感覚があります。一方、戸建ての暮らしには、大地とつながっている実感があり、それが暮らしの豊かさにつながっていると感じています。

 

自己決定できる範囲が広く、自然との距離が近い戸建ての暮らしは、私に心のゆとりをもたらしてくれると実感しています。

最後に

マンションと戸建て、どちらが「正解」というものではありません。大切なのは、自分たちが「何を大切にしたいか」を明確にし、その想いを満たせる選択をすることだと思います。

もしあなたが、「もっと自由に暮らしたい」「自然と身近な暮らしを送りたい」と感じていたら、戸建てという選択肢は、あなたにとってふさわしい選択肢かもしれません。

参考になれば幸いです。